冬の飲み会で歯が溶ける?〝酸蝕症〟のリスクと防御策

2025.12.17

こんにちは!

JR稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛矯正歯科

歯科衛生士の大原です。

ここ最近寒さがぐっと増しましたが、みなさまいかがお過ごしですか?

12月といえばお酒を飲む機会や、ごちそうを囲む機会が増える楽しいシーズンですね。

暖かいお部屋でビールやワイン、コーラなどの炭酸飲料を飲みながら楽しい時間を過ごすのはとても幸せですよね!

ですが幸せな時間には、やはり落とし穴も潜んでいます。

実はこの時期、「酸蝕症(さんしょくしょう)」のリスクが高まることをご存知でしょうか?

酸蝕症とは簡潔にいうと、飲食物に含まれる酸によって歯のエナメル質が溶かされてしまう病気です。

そこで今回は、冬の飲み会シーズンに潜む酸蝕症の危険性と大切な歯を守るための防御策についてお話ししようと思います。

1. 酸蝕症ってどんな病気?

歯の表面を覆うエナメル質は人間の体で最も硬い組織です。しかしpH 5.5以下の強い酸に触れ続けると、ミネラルが溶け出し表面が柔らかくなってしまいます。これが酸蝕症です。

初期症状:歯の表面にツヤがなくなり、削れてくる

進行してきた時の症状:知覚過敏(歯がしみる)が起こる、エナメル質が薄くなり歯の内側の黄色い象牙質が透けて見える(歯が黄色く見える)

2. 冬の飲み会シーズンにリスクが高まる2つの理由

理由① 酸性度の高い飲食物が増える

イベントシーズンは、酸性度の高い飲食物を摂取する機会が格段に増えます。特に注意が必要なのは一般的に以下のpHを示す飲み物です。

・ワインやサワー、酎ハイ(pH 3.0~4.0程度)

・炭酸飲料やエナジードリンク(pH 2.0~3.5程度)

・果汁100%ジュース(pH 3.0~4.0程度)

・お酢を多く使ったマリネなどの料理

これらの多くは強い酸性を示します。

特にアルコールや炭酸飲料は長時間口に含むことが多いため、歯が酸にさらされる時間が長くなり危険です。

理由② 「だらだら飲み」で中和が追いつかない

飲食物を口に入れるたびに口の中は酸性に傾きます。
通常は唾液の力で30分ほどで中性に戻りますが、酸性の飲料を一口ずつだらだら飲み続けると、唾液による中和が間に合わず酸性の状態が続きエナメル質が溶けやすくなります。

3. 酸蝕症を防ぐ3つの対策

歯が溶けるのを防ぐためにまずはセルフケアでできる対策を行いましょう。

防御策① 酸性のものを飲んだ直後に歯磨きはしない

酸にさらされた直後のエナメル質は柔らかくなっていてデリケートな状態です。この時に歯ブラシでゴシゴシ磨くと、柔らかくなったエナメル質を削り取ってしまいます。

正しい対処法は30分~1時間ほど経ってから優しく歯磨きをしましょう。酸性のものを飲んだら水やお茶(無糖)で口をよくゆすぐのも有効です。

防御策② ストローを有効活用する

酸性度の高い飲み物を飲む際は、ストローを使用し歯の表面に触れる時間を短くするだけでも効果があります。
アルコールにストローは厳しいので、その他の飲料を飲む際に使用しましょう。特に前歯への接触を減らすことが重要です。

防御策③ フッ素で歯質を強化する

酸に強い歯を作るためには、フッ素(フッ化物)の活用が有効です。フッ素配合の歯磨き粉やフッ素入りの洗口液を使いましょう。
また歯の状態によりますが、歯科医院で高濃度のフッ素塗布も歯質が強化され、酸に対する抵抗力が高まります。

酸蝕症は虫歯のように痛みが出にくいため、気づかないうちに進行していることがあります。
楽しい飲み会シーズンを乗り切るためにも、今日からこれらの防御策を実践し大切な歯を守りましょう!

自分の歯がどんな状態なのか心配な方は是非当院をお尋ね下さい。スタッフ一同皆様のご来院を心よりお待ちしております(^-^)

千葉総合歯科稲毛 矯正歯科

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