こんにちは千葉総合歯科稲毛衛生士の吉野です。
とても寒くなりもうすぐ2025年になりますね。本日は訪問診療についてです。
加齢により低下する筋力には、トレーニングによってつけた骨格筋だけでなく、嚥下(飲み込み)にもかかわる内臓の筋肉も含まれます。
これらの衰えによりうまく飲み込めず、食べたものや飲んだもの、唾液などが本来通るべき食道ではなく、気管に流れることで、誤嚥が起こりやすくなります。
そして誤嚥によって生じる肺炎を『誤嚥性肺炎』といいますが、年間約5万人がこれが原因で亡くなっており、死因原因第6位にあたります。
この誤嚥性肺炎は口腔ケアやリハビリテーション、必要に応じて歯科治療を行うことで予防できることを知っていますか?
◯できること
1.治療
むし歯や歯周病の治療、抜歯のような外科処置のほか、入れ歯の調整や修理だけでなく新しく作ることもできます。
むし歯は、痛みが強い場合でしたら神経をとる治療を行いますし、歯が残っておれば型取りをしてかぶせ物をつくることもできます。
どうしても抜歯をしなければならない場合は、お身体の状態、常用薬などかかりつけのお医者様に問い合わせを行い、抜歯にあたって問題がないか確認したうえ、ケアマネジャー様などへの情報共有を行い、ご家族様にも必ず連絡するようにしています。
もしも難しい処置となる場合は、身体のことを一番に考えて近くの病院を紹介することもあります。
2.口腔ケア
『口腔ケア』は、訪問歯科診療のなかでもかなり重要な診療内容であるといえます。
痛みやお困り事がなくても口腔ケアを通じてあらかじめ痛みのでそうなところをみつけて治療したり、これ以上むし歯や歯周病が進まないように清掃する「器質的口腔ケア」を行うことで、お口の健康増進に効果があがっているからです。
3.リハビリテーション
リハビリテーションというと機能回復訓練のことを想像されるかもしれません。
広い意味では入れ歯を作ることも、かみ合わせを回復するという意味で、歯科的にはリハビリテーションに含まれます。
◯できないとこ
全体の歯並びを動かすことでかみあわせの治療を行う歯科矯正治療では、治療による変化をみる必要がありますから頭部X線規格写真(セファログラム)といって備えつけの撮影装置を必要とします。
また、歯科インプラント治療は歯科用CBCT(コーンビームCT)撮影による顎の骨の形の撮影を行う必要があり、これらは訪問歯科のみでは取り扱いできません。
訪問診療を検討されている方がいらっしゃいましたらご連絡お待ちしております。