世界初の歯周病機器 2024.06.26 こんにちは。JR稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛歯科衛生士の上園です。今年ももう折り返しに入りましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?私は先日妹に連れられてHUNTER×HUNTERの一番くじを引いたのですが、なんとA賞を引き当ててフィギュアをゲットしました!私自身はHUNTER×HUNTERを見た事がないので特に感動もなく運を変なところで使ってしまったなあという感じだったのですが、妹が喜んでいたので良かったです。今回のような事って結構ありますよね、物欲センサーという言葉を久しぶりに思い出しました。さて今回は先日お休みの日にたまたまつけたテレビ番組で取り上げられていた、世界初歯周病治療器 ブルーラジカル P-01についてお話ししていこうかと思います。 「ブルーラジカル P-01」は、重度歯周病をターゲットとした非外科的治療法として、世界で初めて実用化されました。厚生労働省の医療機器認定において、「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」と明記された初めての歯周病治療器で、従来の治療法と比較して、歯周ポケットを優位に減少させることを治験で証明した唯一の治療器でもあります。そのため、この新しい歯周病治療器は「歯周炎のステージⅢ・Ⅳの患者に対して、歯周ポケット内の殺菌と同時にスケーリング(歯垢や歯石の除去の事です)を行う」という明確な使用目的と、「歯周ポケットの減少」にコミットする初めての治療器です。ブルーラジカルのメカニズムは、過酸化水素にレーザー青色光を照射してラジカル殺菌を成立させます。これを従来の超音波振動と同時に、歯周病が進んでいる歯周ポケットの中でラジカル殺菌を行うため、歯周病の原因となる細菌を効果的に殺菌・除去します。歯周外科ではありませんので切開や縫合を必要としないため、治療後の回復も早いという利点があります。当医院を含めまだ取り入れている医院は少ないですが、今現在臨床で行われている中等度の歯周病治療は、キュレットスケーラーという器具を使用して歯茎の中の歯石を取ると言うものですが、歯茎の中を直接見ることができず、感覚頼りな面もあり取り残しがないとはいいきれません。また、重度の歯周病治療となると外科的処置を行うこともあります。キュレットスケーラーの形態はそれぞれの歯根に添うよう作られています。今の所ブルーラジカルのチップの形態を1種類しか把握できていないので複雑な形態にも適応できるのか懸念が残りますが、非外科的に処置が行える事や歯周ポケット内の殺菌、除去作用があるという点では興味深いものではあります。いずれにしても、歯周病は成人のほとんとが罹患している事が分かっています。糖尿病や心疾患など様々な病気との関連もある病気ですので、自分は大丈夫と思っている方でも一度検査をしてみる事をお勧めします。スタッフ一同皆様のご来院を心よりお待ちしております。 < 夏だ!アイスだ!かき氷だ!歯は鉄よりもかたい > ブログ記事一覧をみる