こんにちは。
JR 稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛
歯科衛生士の川部です。
先日の猛暑日から一転、雨で肌寒い日もあり気温差に身体が追いつかない方もいらっしゃるのではないでしょうか。体調管理が難しいですが、みなさまご自愛ください。
さて、今回はフッ素配合の歯磨剤についてお話しします!
虫歯予防に効果的なフッ素配合の歯磨剤ですが、年齢によって推奨されている使用量やフッ素濃度の基準値があるのはご存知でしょうか?
実は今年の初めに、日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会の4学会から合同で、フッ素配合歯磨剤の利用方法の推奨基準が新たに発表されました!
①歯の萌出~2歳
【使用量】米粒程度(1~2mm程度)
【フッ化物濃度】900~1,000ppmF
【使用方法】
・就寝前を含めて 1 日 2 回の歯みがきを行う。
・1000 ppmF の歯磨剤をごく少量使用する。
歯みがきの後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取ってもよい。
・歯磨剤は子どもの手が届かない所に保管する。
・歯みがきについて専門家のアドバイスを受ける。
②3~5歳
【使用量】グリンピース程度(5mm程度)
【フッ化物濃度】900~1,000ppmF
【使用方法】
・就寝前を含めて 1 日 2 回の歯みがきを行う。
・歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。
うがいをする場合は少量の水で 1 回のみとする。
・子どもが歯ブラシに適切な量をつけられない場合は保護者が歯磨剤を出す。
③6歳~成人・高齢者
【使用量】1.5〜2cm程度
【フッ化物濃度】1,400〜1,500ppmF
【使用方法】
・就寝前を含めて 1 日 2 回の歯みがきを行う。
・歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。
うがいをする場合は少量の水で 1 回のみとする。
・チタン製歯科材料が使用されていても、歯がある場合はフッ化物配合歯磨剤を使用する。
2017年から5年間適応されてきた旧基準とこちらの新基準では、使用量については大きな差はありませんでしたが、フッ素濃度に変化がありました!
歯の萌出~5歳までは500ppmF、そして1500ppmFのものは15歳以上からとされていましたので、新基準が発表され、日本も国際標準化機構基準と同じになりました!
大切なお子さまのお口の健康を守るため、日々の歯磨きから推奨基準に合わせたフッ素配合歯磨剤の使用をオススメいたします!
また、歯科医院での定期的な高濃度のフッ素塗布も効果的です。虫歯や生え変わりの状態など問題が無いかどうかチェックし、クリーニング、そしてフッ素塗布でしっかり予防していきます。
歯磨剤は練りタイプやジェルタイプ、また味も様々な種類が出ていますので、お子さまの好みに合わせたフッ素配合歯磨剤でたのしくお口のケアをしていきましょう♪
私自身も歯科衛生士として、これからも新しい情報によくアンテナを張り、患者様のサポートに繋げていきたいです!
スタッフ一同皆様のご来院を心よりお待ちしております。