こんにちは。JR稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 歯科衛生士の松尾です。
3月に入り、寒さも和らぎ、春の訪れを感じる時期になりましたね。
さて、今日は歯科用ルーペについてお話ししたいと思います。
当院でも歯科用ルーペについての勉強会を行いました。
当院の歯科医師、歯科衛生士はルーペを使用し診療を行なっています。
歯科用ルーペ、または歯科用拡大鏡とは、歯を拡大してみる虫眼鏡のような道具です。肉眼では見えなかった歯の微細な凹凸や、隠れた根管、詰め物(補綴物)と歯茎の隙間などが確認でき、削る量も最小限に抑えることができます。
拡大鏡の使用により、診断の正確さが高まり、より安全な歯科治療を行うことができるのです。
歯科治療でルーペを使うメリットをいくつか挙げていきます。
1. 治療の精度がアップする
歯科用ルーペを使えば、術者の視野を大きく拡大して確認できます。拡大も0倍、2.5倍、5倍、8倍それ以上など様々です。具体的には、以下のようなさまざまな治療の精度がアップするので、患者さんからの満足度や信頼度も高められます。
・虫歯の治療において、歯を削る量を必要最低限に抑えられる
・より精密で細かな歯の形作りを行える
・肉眼だと見落とがちな初期段階の虫歯やクラック(ひび)を見つけることができる
などが挙げられます。治療の精密さを高められることで患者さんとの信頼関係を築くことにもつながります。
2. 歯科衛生士のメインテナンスでも活躍
歯科用ルーペはスケーリングをはじめとする歯科衛生士の業務でも活躍します。歯科衛生士がメインテナンス時にルーペを使用するメリットをいくつか挙げていきます。
・歯石や歯垢を細かく除去することができる。
・口腔内のトラブルをより細かくチェックすることができる。
・虫歯と着色の色の違いを見分けやすくなるため適切な処置ができる。
・精密な作業ができるため、歯の表面を傷つけることなく処置を行える。
・SRP(歯周ポケット内の歯石取り)の際にも歯茎をより的確に見ることができるため、歯茎を傷つけたり、誤った操作を防ぐことができる。
などたくさんのメリットがあります。
3. 正しい姿勢を保つことができる
歯科用ルーペは見たい対象から300〜500mmほど離して使用するため、無理な姿勢で口腔内を覗き込むことがなくなり、術者の姿勢も自然と良くなります。
患者さんにも術者にも使用すればするほどメリットばかり。それがルーペなのです。
私も最近ルーペの勉強会を経て、日々の診療で使っているのですが、最初のうちはなかなか慣れず苦戦しましたが、いまはなくてはならないものになりました!
ルーペを正しく使用し、患者さんのお口の健康に貢献できるように精進します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
スタッフ一同皆様のご来院を心よりお待ちしております。