ドライマウスについて

2023.02.13

こんにちは。JR稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛矯正歯科 歯科医師の梅田です。

今年の冬は一段と寒さが厳しく、空気が乾燥していますね。

コロナだけでなくインフルエンザの流行もありますので、お体にお気をつけてお過ごしくださいね。

 

さて、今回は「ドライマウス」について述べていきたいと思います。

 

「ドライマウス」とはどういう状態かといいますと、唾液の量が減少してしまい、口の中が乾いてしまう症状です。

「口腔乾燥症」とも言われています。

 

次のような症状があります。

・口が乾燥する

・舌が痛い

・口の中がねばねばする

・唾液が少ない

・食べ物の味がしにくくなった

・舌がもつれて話しにくい

・クッキーなど乾いたものが食べにくい

・夜間に起きて水を飲む

・口臭が気になる

 

ドライマウスの主な症状である唾液の量が減少することで、虫歯や酸蝕が進行しやすくなってしまいます。

 

なぜかというと、唾液が虫歯に対する最大の防御因子だからです。

さまざまな作用がありますが、その中でも主なものを3つ挙げます。

 

イオン貯蔵作用

唾液には歯のミネラル分(リン酸塩やカルシウム)が、豊富に貯えられているため、再石灰化を促します。

 

緩衝作用

酸を中和することにより、唾液やバイオフィルムのpHを7(中性)付近まで戻します(pH6〜7.5ではリン酸塩、pH<6で重炭酸塩が主に働きます)。

それにより、脱灰の時間を短くします。

 

浄化作用

飲食物や細菌を口腔内から、洗い流します。

 

唾液の減少が起きてしまう「ドライマウス」ではこれらの作用が弱まってしまうことによって、虫歯や酸蝕症が進行してしまう危険性があります。

 

 

「ドライマウス(口腔乾燥症)」の有病率は年齢とともに増加し、65歳以上の方では30%以上とも推定されています。

 

原因は多様で、体内の水分量、薬剤の副作用全身疾患(シェーグレン症候群、関節リウマチ、アルツハイマー病、パーキンソン病、糖尿病など)、放射線療法、口腔疾患などが挙げられます。

 

中でも最も多いのは、薬剤の副作用です。

高血圧の薬や向精神薬が原因とされることが多いですが、一般的な処方薬の薬80%が唾液減少の原因になるとされています。

また、服用する薬剤の種類が多くなるほど、唾液減少のリスクは増し、虫歯になるリスクが高まります。

 

以下に「ドライマウス」の方におすすめの予防方法を挙げます。

 

唾液による浄化作用と緩衝作用が低下しているので、食後すぐの歯磨きが有効です。

 

また、フッ素入りの歯磨き粉を使用することに加え、フッ化物洗口も行うことも効果的です。

 

食後にシュガーレスのガムを噛むことも、唾液を出すために有効的です。

 

ここに挙げた予防方法に加え、早い間隔での定期検診をおすすめいたします。

 

ドライマウス、口腔乾燥でお困りの方はお気軽にご質問ください。

 

スタッフ一同、ご来院をお待ちしております。

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