歯周病とたばこの関係について

2021.10.25

こんにちは。JR 稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科医師の阿部です

日増しに寒さが身に染みるようになってきましたが、コロナだけでなく、インフルエンザも心配な時期なので、体調管理に気をつかいますね。

 

さて、今回は歯周病とタバコの関係についてお話ししたいと思います。

 

まず歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。

喫煙による健康への影響は様々いわれていますが、喫煙は歯周病も悪化させる大きなリスクファクターなのです。

 

タバコには、約4000種類以上の化学物質が含まれ、そのうちの約200種類が有害物質で、発がん物質が40種類以上と言われています。そのタバコの煙が最初に通過するのが口腔で、喫煙の悪影響をじかに受けます。

 

数ある有害物質の中でも、三大有害物質と言われているのが、「ニコチン」、「タール」、「一酸化炭素」です。

 

それぞれについて軽く説明しておきます。

まず「ニコチン」は非常に依存性の高い薬物です。ヘロインやコカインなどの麻薬より依存度は高いとされ、禁断症状も強く現れるといわれています。強い血管収縮作用(血管を細くする)があり、脳や皮膚、そして歯肉の血流を障害してしまいます。

次に、「タール」いわゆる「ヤニ」で、強い発がん性があります。
タバコを吸っていると、部屋の壁が黄ばんだりベタベタしたりするのは、タールの影響です。タールが口腔内の粘膜に付着すると、唾液の分泌が減少し、歯面にプラークやヤニがつき、汚れを落としにくくなります。

最後に「一酸化炭素」です。 一酸化炭素は火事の際の死因になることが多い物質です。これは一酸化炭素が組織に酸素を運搬するのを妨げるからです。口腔内では、一酸化炭素を吸い込むと歯周ポケットに酸素が運ばれにくくなり歯茎が酸欠状態になります。それにより、嫌気性である歯周病菌(酸素を嫌う菌)が歯周ポケット内で繁殖しやすくなり、歯周組織を破壊していきます。また歯茎が酸欠状態になり、免疫力が低下することで、歯周病菌が感染しやすくなります。

 

このような有害物質により、喫煙の歯周病への影響を簡単にまとめると、「かかりやすい」「気がつきにくい」「治りにくい」の3つです

 

 ちなみに努力してしっかり禁煙すると比較的早期に影響がでてきます。数日後には歯茎の血流量は増えいき、禁煙1年後ぐらいから、歯の喪失リスクは低下しはじめ、10年以上たつと非喫煙者とほぼ同じレベルにまで回復します。手術を伴う歯周治療の治癒経過も非喫煙者とほとんど差がなくなります。

 

喫煙と歯周病の関係をご理解いただけましたでしょうか?

お口にトラブルが起きてからでは遅いです。予防や早期発見につながるためにも、日頃から定期的に検診をおすすめします。

スタッフ一同、ご来院お待ちしております。

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