こんにちは
千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック、歯科衛生士の市川です。
今回はフッ素についてお話しします。
フッ素は子供の虫歯の予防に効果的と言われています。
では何歳までにフッ素を塗るとより効果的なのでしょうか??
フッ化物歯面塗布は、萌出直後の歯に対して行うのが効果的であるため、乳前歯が萌出する1歳ごろまでに始めるのが効果的です。
フッ化物歯面塗布によるう予防は、歯の表面に高濃度のフッ素イオンを作用させて、酸に溶けにくい歯質にすることによって達成されます。
塗布の時期は、歯の萌出直後に行うのがもっとも効果的です。萌出して間もない歯はフッ素イオンへの反応性が高く、歯表面へのフッ素の取り込み量が大き
いからといわれています。また、う触にもっとも罹患しやすい時期は、歯の萌出後2〜3年の間とされており、その前に継続したフッ化物歯面塗布を実施する必要があります。
新しい歯が萌出するたびに塗布を行うのが望ましく、繰り返して塗布することで効果が上がります。下顎乳前歯は生後6〜7ヵ月ごろに萌出しますが、う触りスクの低い歯種であるため、う触りスクの高い上顎乳前歯の萌出する8〜9ヵ月ごろ、遅くとも1歳までには開始し、永久歯の第二大臼歯が萌出する13歳ごろまでの間、3〜6ヵ月ごとに塗布を実施すると効果的です。
時期(年齡):塗布の対象歯
2~4歳:乳臼歯
5~7歳:第一大臼歯、永久前齒
8~9歲:永久前歯、第一小臼歯
10~11歲:第一小臼齒、犬歯
12~13歳:第二大臼齒、第二小臼歯
萌出後のう鉄罹患性の高い時期を考慮すると、定期健診も兼ねて、18歳ごろまで継続するとよいでしょう。
フッ化物の全身応用が実施されていない日本では、歯科医師の管理下で行われるフッ化物歯面塗布の重要性は高く、年に数回の実施でう蝕予防効果があります。とくに低年齢の子どもにとっては負担が軽く、有効性の高いフッ化物応用法であり、長期的な過剰摂取によるフッ素症の心配もありません。
ただし、9,000ppmFと高濃度のフッ素を使用するため、安全に使用するための十分な配慮が必要です。塗布剤1mLには9mgのフッ素が含まれていますが、その急性中毒量は2mg/kgといわれています。体重約10kgの1歳児がこれをすべて飲み込んだとしても0.9mg/kgのフッ素摂取量となり、中毒量には達しません"。とはいえ、使用する薬液量は2mL以下を厳守し、
あらかじめ必要量のみ容器に出しておくとよいでしょう。