口腔乾燥症(ドライマウス)について

2022.04.11

稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科医師の道脇です。

 

口腔乾燥症(ドライマウス)についてお話させていただきます。

 

口腔乾燥症とは、口腔内の唾液が不足して生じる病態です。唾液には、保湿・潤滑・浄化・歯や粘膜の保護などの作用や、食べ物の消化・味覚・酸やアルカリの中和や温度の緩和の作用があるために、唾液が不足すれば多様な病態を引き起こす可能性があります。

 

口腔乾燥症は様々な原因によって分類されます。

①    唾液腺自体の機能障害によるもの

②    薬物や神経性によるもの

③    全身疾患によるもの

の3つに大きく分類されます。

 

唾液腺自体の器質的変化に伴った機能障害は、膠原病であるシェーグレン症候群によるものが第一に挙げられます。その他には、加齢性の変化や唾液腺炎や唾石症なども原因と考えられます。

薬物性のものとしては、抑うつやストレスなどの精神状態や抗不安薬や抗うつ薬などの薬物による副作用が多い。

全身疾患のものとしては、脱水などの全身的な水分不足、貧血、糖尿病、腎障害によるものがほとんどであるが、その他にも口呼吸・摂食嚥下障害による口腔内の保湿力が低下して、水分が蒸発して生じることもある。

これら以外でも、口腔乾燥の症状の訴えがあっても唾液の分泌低下が認められない心因性の場合もあります。

 

口腔乾燥症の自覚症状は、口渇・唾液のネバネバ感・口腔粘膜の乾燥感・味覚異常・嚥下障害などが挙げられます。

他覚的な症状では、口腔粘膜の発赤・びらん・う蝕の多発・歯周病の増悪・義歯の汚染・口臭を認めます。

 

口腔乾燥を疑う場合には、まず検査でその原因を探っていきます。問診で既往歴や服用中の薬を聞いたり、口腔内に炎症を起こしていないか、口腔乾燥感はどうかなどを調べていきます。診断を出すために唾液量の分泌測定を行います。

 

治療法としては、原因が明らかであれば(貧血・脱水など)、その原因に対する治療をまずは行う必要があります。入れ歯があっていなくて十分に咬むことができず唾液の分泌が減っているのであれば、入れ歯の調整をする必要があります。

原因を治療してから、対症療法として洗口液や口腔用軟膏、保湿スプレー、保湿ゲルなどを用います。

 

日常生活指導も治療の一環として欠かせません。唾液腺は頻回に刺激を受けて唾液分泌を促されることにより分泌機能がある程度回復するといわれています。そのために唾液分泌を促進するような食品(梅干し、レモン、酢の物)を積極的に摂るようにしたり、唾液腺マッサージも唾液腺の機能回復効果があるとされています。

 

 

口腔乾燥症(ドライマウス)に関して気になる点などありましたら、歯科医師・歯科衛生士にお気軽にご相談下さい。

 

皆様のご来院をスタッフ一同心よりお待ちしております。

 

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