ボツリヌス療法 2022.04.13 JR稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科衛生士の吉川です。徐々に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになってきましたね!今日はボツリヌス治療についてお話ししていきます。当医院では歯ぎしり食いしばりの治療法にボツリヌス治療がございます。私も実際にやっていてとても効果を感じていますので、そのお話をさせて頂きます。ボツリヌス治療とは??となっている方多いと思います。ボツリヌス治療とは「ボツリヌス菌」が産生する「ボツリヌス毒素」から抽出した「ボツリヌストキシン」と呼ばれる有効成分を筋肉に注射することで、筋肉の働きを抑え弱くすることを目的にした治療法です。歯科で行う歯ぎしりや食いしばりに対するボツリヌス治療は「噛む」ための筋肉である咀嚼筋のうち「咬筋」に注射をして症状の緩和を図ることを目的としてます。咬筋は下顎の「エラ」と呼ばれる部分にある下顎骨と頬骨にかかる板状の筋肉です。咬筋の発達している方ではエラを触りながら強くかみしめると筋肉の盛り上がりを感じることができます。ボツリヌス注射により歯ぎしりや食いしばりを全くしなくなるということはありませんが、筋肉自体の働き・収縮を緩めることができるので、結果として歯ぎしりや食いしばりによる力の影響を少なくすることが期待できます。日常生活においては「咬む」筋力が低下するため固いものが少し噛みにくくなり、顎が疲れやすくなりますが、全く噛めないということはありません。私自身も歯ぎしりや食いしばりがあり、朝起きた時に顎が痛くなることがあり悩んでいました。そしてボツリヌス療法があると知り、今は4ヶ月から6ヶ月に1度ボツリヌス治療を受けています。エラの張りもなくなりますし、朝起きた時に歯ぎしりや食いしばりよる顎の痛みなどなくなってとても快適になりました!ダウンタイムも私はほとんどなく、痛みも針を刺す痛みはあまりなく、薬液を注入する際に少しだけ鈍い痛みを感じるくらいなので全然耐えられます。注射を打つ部位は違いますが、インフルエンザの注射やコロナワクチンの方が痛いと思いました。 副作用として、稀に内出血や注射部位の腫れなど出る場合もございますが、だいたいは1週間ほどで治ります。妊娠中や授乳中の方への治療はできません。 歯ぎしりや食いしばりが強いと・顎関節症・歯の欠けや割れ・知覚過敏・咬筋の肥大・頭痛、肩こりなど様々な身体的・精神的トラブルを生じます。ボツリヌス治療だけでなく、保険内のマウスピース治療などもありますのでお気軽にご相談ください。スタッフ一同心よりお待ちしております。 < 酸蝕症について口腔乾燥症(ドライマウス)について > ブログ記事一覧をみる