歯石について

2025.10.05

こんちには。JR稲毛駅前千葉総合歯科稲毛歯科助手の橋本です。通り過ぎる風に冷たさと寂しさを感じる季節になってきましたね。今日は歯石とはなにか考えていきたいと思います!

歯石は、歯の表面に付着した**プラーク(歯垢)が唾液中のカルシウムやリン酸などのミネラル成分と結びつき、灰化して硬くなったものです。プラークは食後数時間で形成され、歯磨きで取り除かないまま約2〜3日経つと徐々に硬化が始まり、1〜2週間ほどで歯石に変化します。一度歯石になると通常のブラッシングでは除去できず、歯科医院での専門的なクリーニングが必要となります。

〜形成される部位と種類〜

歯石は大きく歯肉縁上歯石歯肉縁下歯石の2種類に分けられます

歯肉縁上歯石は、歯ぐきの上(見える部分)に付着する白色〜黄白色の石灰質で、主に唾液腺の出口に近い下前歯の裏側や上奥歯の頬側に多く見られます。

歯肉縁下歯石は、歯ぐきの中(歯周ポケット)に形成される黒褐色の硬い歯石で、歯周病の進行に深く関わります。目で確認しにくいため気づきにくい点が特徴です。

〜影響とリスク〜

歯石自体は硬い沈着物であり直接的な毒性はありませんが、表面がザラザラして細菌が付着しやすいため、常にプラークが溜まりやすい環境を作ります。結果として

歯肉炎や歯周病の発症・悪化

口臭(細菌が産生する揮発性硫黄化合物)

虫歯の進行補助

などを引き起こします。歯石は歯と歯ぐきの間に深いポケットを作り、歯周病菌が入り込むと骨が破壊されて歯が揺れ、最終的には抜歯に至ることもあります。

〜予防とケア〜

歯石を防ぐには、歯石になる前のプラークを除去することが重要です。

毎日の丁寧なブラッシング:歯と歯ぐきの境目を意識し、毛先が届くように小刻みに動かします。

デンタルフロスや歯間ブラシ歯ブラシが届きにくい隙間のプラーク除去に必須。

定期的な歯科検診・プロフェッショナルクリーニング自宅ケアでは取り切れない初期の付着物を3〜6か月ごとに除去します。

また、唾液中のカルシウムが多い人や、口呼吸・飲酒・喫煙習慣がある人は唾液の性質が変化して歯石がつきやすい傾向があります。生活習慣の改善も予防につながります。

〜まとめ〜

歯石は「放置すると歯周病の温床になる硬いプラーク」であり、度付くと自力では取れないのが最大の問題点です。日常のセルフケアと定期的な歯科医院でのクリーニングを併用することで、歯石の形成を最小限に抑え、歯と歯ぐきの健康を長く保つことができます。なので皆さん定期的にクリーニングしにきてください!

スタッフ一同皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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