フッ化物洗口液とフッ化物ジェルどちらがう蝕予防に有効か

2021.05.19

こんにちはJR 稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科衛生士の市川です。

 

今回はフッ化物のう蝕予防についてお話したいと思います。

フッ化物はう蝕予防にかなり効果的です。

歯質強化、再石灰化の促進や細菌の酸再生抑制などの効果があります。

日本ではほとんどの歯磨剤に配合されており、洗口剤や、ジェルなどもあります。

歯磨剤より効果を期待できると言われている、フッ化物洗口液とフッ化物ジェル、どちらのほうがう蝕予防により効果的なのでしょうか

フッ化物配合の洗口液とジェルのう蝕予防効果を比較した研究は、ほとんどありません。

しかし、どちらも世界各国で介入研究が実施されてきました。

小児におけるう蝕や成人における根面う蝕予防において、副作用に勝る有用性が両方ともに認められています。

つまり、どちらがう蝕予防に効果的かというよりも、どちらもが効果的と考えられます。

しかし、対象や使用方法において、それぞれにメリット・デメリットはあります。

フッ化物洗口液は、安価で簡単に行うことができ、効果が高く、個人でも公衆衛生的にも応用できるすぐれた、う蝕予防法です。

継続することに意義がありますが、家庭で行う場合は、本人と保護者の協力が必要となるため、中断されることも起こりえます。

教育機関で児童を対象とした、フッ化物洗口など集団応用の普及が望まれますが、まだまだ十分とは言えません。

また、いちばんの注意点としては、洗口と吐出が十分にでき、飲み込むことがないようにしなければならないことです。そのため、一般的にはうがいができるようになる4歳以上が対象とされています。

フッ化物ジェルは、歯の萌出直後から応用できる点が優れています。

また、歯ブラシなどのブラッシングで十分にプラークを除去した後に塗布して、フッ化物を口腔内に保持できる点も効果的です。

一般的な成分として、フッ化第一スズが使われています。スズイオンの抗菌作用によって、プラークの抑制や唾液中う蝕菌減少が確認されています。

しかし、副作用として粘膜の着色、苦みがあることが知られていますので、十分な説明とメインテナンス時の確認が必要です。

う蝕予防には、歯の萌出直後からのライフステージに応じた断続的なフッ化物の応用が必須です。

フッ化物洗口液やジェルタイプを含めた歯磨剤に加えて、歯面塗布は、いずれも高いう蝕予防効果が認められています。

「どれを選択するか」というよりも、それぞれのデメリットをメリットで補いながら組み合わせて応用していくことこそが、より高いう蝕予防効果を生むと思われます。

今回お話ししたフッ化物のこと、治療やお口のことで疑問がありましたらスタッフにお問い合わせください。

 

スタッフ一同心よりご来院お待ちしております。

 

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