JR 稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科医師 北野です。
8月に入り猛暑日が続くと思いきや、この数日は雨続きで一気に気温が下がりました。皆様は体調を崩されてはいませんでしょうか。
急激な温度や気圧の変化で体調も変化することがございますのでお気をつけください。
今日はくいしばりとその対処法についてお話していきます。
慢性的な肩こりや頭痛に悩まされている方はいませんでしょうか。
整体に行ったり、運動をしてももよくならない肩こりや頻繁に起こる頭痛。
何をしてもよくならないので、あきらめてはいませんか?
その肩こりや頭痛はくいしばり(歯ぎしりも含む)が原因かもしれません。
通常人間はリラックスしているとき、上の歯と下の歯は離れていて接触していません。しかし緊張したりストレスがかかったりすると、上の歯と下の歯を接触させてかみ合わせ、力を入れる。すなわち、くいしばりをすることがあります。
歯を噛み合わせるのに使う筋肉は大きく2つあります。
1つは咬筋。下顎の一番うしろの角の部分、通称エラの部分付いている大きな筋肉です。
もう1つは側頭筋。こめかみの部分に付いている大きな筋肉です。
くいしばりをしている人はこの筋肉を過剰に使用するので、エラと呼ばれる部分が張ってきたり、こめかみ部分が筋肉痛を起こしたりします。これがくいしばりによる頭痛の正体です。
またくいしばりをするときは、この筋肉の他にも首や肩の筋肉にも力が入ります。それによって肩こり首こりが起こってくるのです。
くいしばりの為害性はそれだけではありません。
くいしばりの力の強さは自分の体重の2倍と言われています。
それだけの力が小さな歯にかかるわけですから、神経のない歯のように脆くなっている歯はくいしばりの力によって割れてしまうこともよくあります。
歯の根が割れてしまうと、歯を残すことはできません。抜歯となります。
これは人が歯を失う原因の第3位です。歯根破折と言います。
くいしばりは抜歯の原因となるのです。
歯を失う原因の1位と2位は歯周病と虫歯です。これは歯磨きや定期検診・クリーニングで予防することがある程度可能です。しかしくいしばりは予防できません。
ではくいしばりにどう対処するのか、その方法を紹介します。現在行われる治療法は2つです。
1つはマウスピース(別名ナイトガード)です。くいしばり・歯ぎしりは主に寝ている間に行われます。
そのため寝ている間にマウスピースを装着して歯と筋肉にかかる負担を軽減させ、症状を和らげる治療法になります。
もう1つはボトックス療法です。咬筋に注射をして筋肉の働きを抑えることにより、くいしばりの力を弱める治療法です。
肩こりや頭痛の原因は他にもたくさんありますが、くいしばりが原因で起こっている場合はこのような治療が効果的です。
肩こりや頭痛にお悩みの方は1度くいしばりについて歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。
もちろん鈴木歯科医院でも治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。
スタッフ一同ご来院をお待ちしております。