歯周病になりやすい人、なりにくい人 2021.09.13 こんにちは。 JR 稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科医師の山崎です。 やっと暑さも落ち着いてきましたね。季節の変わり目なので体調にお気を付け下さいね。 さて、今日は歯周病についてお話をしたいと思います。 皆さん歯周病になりやすい人となりにくい人がいるのはご存じですか? その違いとして、主に3つの項目に分けることができます。 1つ目は「ご自身の歯磨きによるお口のなかの状態」 2つ目は「年齢や性別、全身疾患などのお口以外の環境」 3つ目は「食事や喫煙、ストレス等の生活習慣」 まず1つ目は日々の歯磨きについてです。 歯周病とは歯と歯茎の間の歯周ポケットと言われるところから進行していくので、歯磨きが上手に出来ていないと汚れが溜まり、その汚れが硬くなり歯石となります。 その歯石に歯周病菌が住み着いて、バイオフィルムと言われる細菌の塊を作ります。 これによりどんどんと歯周病は進行し、歯周病菌も増えてしまいます。 また元々、歯周病菌が少ないお口の環境の方もいます。よく、あまり歯磨きしていないのに歯周病や虫歯になりにくい人など近くにいませんでしたか? ここで大事になるのが当院でも行っている「口腔細菌検査」です。歯についているプラ-クを取り、顕微鏡で見ることで自分のお口の環境を知ることが出来ます。 一般的にお口の中には600~700種類の細菌が存在すると言われています。その中で「レッドコンプレックス」と呼ばれている悪性度の高い3種類の歯周病菌が存在した場合、無い人に比べ5倍歯周病になりやすいという報告があります。 残念ながら顕微鏡ではそのうちの1つの菌しかみることができないのですが、その菌がいた場合は内科的療法として抗菌薬を服用することで、その菌を集中的に退治することがぢ来ます。 2つ目は患者さん自身の環境についてです。 年齢は高くなればなるほどリスクは高くなり、男性よりも女性の方がリスクは高いと言われています。その原因として妊娠中や更年期の際にホルモンが変動する時期に歯周病が悪化しやすいためです。 3つ目は生活習慣についてです。 喫煙が歯周病に影響を及ぼすことは明らかになっており、タバコの有害物質が免疫機能や細胞の働きを阻害し歯周病の進行を早めてしまいます。 歯周病は虫歯のように黒くなったり、症状を出にくいため中々自分が歯周病ということに気づけないまま進行してしまいます。 これを機に是非、定期検診やクリーニングにお越しください。 また不安なことやわからないことがあれば、いつでもご相談してください。 スタッフ一同心より皆様のご来院をお待ちしております。 < 口腔ケアで免疫力アップ!頬っぺたを噛む理由 > ブログ記事一覧をみる