JR稲毛駅東口 駅前 千葉総合歯科稲毛 歯科医師 相馬です。
今回は、舌痛症についてお話させていただきます。
舌痛症とは口腔粘膜の灼けるような痛みが特徴的な慢性の疼痛症候群です。海外では一般的にBurning Mouth Syndrome(BMS)と呼ばれ、舌に痛みを訴えることが多く、口蓋や口唇など口腔粘膜のほかの部位にも症状を呈することもあります。40~60歳代の中高年の女性に多いといわれています。
症状としては舌の先や縁に「ヒリヒリ」「ピリピリ」した痛みや灼熱感、あるいは、しびれるような感覚が長時間(数週間から半年)続くこともあります。「やけどしたような痛み」「歯がこすれるような痛み」「舌のしびれ」などの知覚であることが多いです。舌、歯、口腔を検査しても原因となるような腫れや炎症などは認められず、血液検査でも異常値は認められません。食事中や何かに熱中している間は、舌の痛みやしびれを感じないことが多いです。むしろ一息つくなど一人でじっとしている時に痛みが強くなることが多いです。
一般に原因不明なものが多く、それらは心因性との範疇に分類されています。原因不明なものを一次性BMS、原因と考えられる修飾因子があるものを二次性BMSといい、二次性の局所的な原因には、口腔乾燥症、口腔感染症、口腔粘膜疾患やアレルギーなどがあり、全身的な原因には、ビタミン欠乏症、糖尿病や甲状腺疾患などがあげられています。
一次性の心理社会的要因としてうつ病や不安などの心理的障害や神経症性などの性格特性もあげられますが、実際は明らかないうつ病や不安障害などの心理的障害を伴っているものは少なく、多くは軽度の「心気症」程度だといわれています。
二次性の中の局所因子として多いものがカンジダ菌の増殖です。カンジダ菌の増殖の原因として、唾液分泌量の低下、全身疾患による免疫能の低下、副腎皮質ステロイド薬の局所的または全身的投与などがあります。
治療としては二次性の場合はそれぞれの病態への治療を行います。一次性の場合は含嗽やガム、咀嚼指導、認知の行動療法や薬物療法などがあげられます。
千葉総合歯科稲毛では虫歯や歯周病だけでなく総合的に患者様の健康に携わっていきたいと思っています。
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