歯科治療の型どりについて

2021.12.08

こんにちは

JR 稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科衛生士の野宮です。

 

歯科医院で治療をするため、詰め物や被せ物、入れ歯を作る際の型取りでプルプルと柔らかくてピンク色の材料を口の中に入れられた経験がある方は多いのではないでしょうか。

今日はあの型取りは何のためにしているのかについてお話ししたいと思います。

 

歯科医師の方から「では、型取り行いますね」と聞くと、気持ち悪くなるから嫌だ…苦手だ….と感じる方多いですよね?

 

そもそも型取りを行うことを歯科では印象採得(いんしょうさいとく)と呼び、この印象採得の目的は2種類あります

①概形印象(がいけいいんしょう)

大体の歯並びを確認したり、治療の診断、観察用のため

 

②精密印象(せいみついんしょう)

補綴物(詰め物、被せ物)や入れ歯などを作るため

 

虫歯治療で歯を削ったりして歯に欠損部が生じた際、直接治す方法もありますが、欠損部分が大きかったり治す部分が複雑であると、口腔内で直接治すことが不可能な時があります。

その時はこのように印象採得を行い、口腔外で補綴物を作っていきます。

入れ歯や補綴物を作る際、口腔内の状態を正確に再現した模型上で行われるので、その模型を作成するために正確な口腔内の硬組織や軟組織の状態を採らなければいけないので、印象採得はとても必要な作業になってきます。

 

 

それでは印象採得を行う時の材料をご紹介します。

あのプルプルとしたピンク色の材料は、アルジネート印象材と呼びます。

歯科診療で最も多く使われる印象材になります。

主成分はアルギン酸ナトリウムです。海藻からとれる成分で、他にも人工イクラの原料や、かまぼこにも使われているそうです。

 

アルジネートは使い方が簡単で安価なこともあり歯科治療の多くのシーンで使われます。

しかし、細かな部分まできれいな型を取ることはできないので詰め物や被せ物など細かな型取りをする際は歯科治療で使う寒天を一緒に使い印象採得を行います。

 

 

アルジネート印象材で型取りをする際、オエッと嘔吐反射があって苦手な方にはちょっとした嘔吐反射を起こしにくくする方法があります

①鼻でゆっくり息をする

②表面麻酔を使う

③他のことを考える

④前屈みになる

⑤腹筋に力を入れたり足に力を入れる

⑥手をグーパーグーパーにする

 

他にも嘔吐反射を起こしにくくするちょっとしたコツはありますが、このようなことを行うと型取りの際少しは楽になると思います。

 

 

 

アルジネート印象材が固まるまで3分ほど時間はかかります。その間に口を動かしてしまったり、トレーを強く噛みすぎたりするとやり直しになってしまったり、正確な補綴物や入れ歯が完成しません。

 

型取りした後は中に石膏を流し込み、歯の模型が完成し、これを元に歯科技工士が患者さんにぴったりな補綴物などを作っていきます。

 

型取りが苦手な方も多くいると思いますが、その際は遠慮せず言ってください。

 

スタッフ一同皆様のご来院を心よりお待ちしております。

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