TCHについて

2022.07.15

こんにちは。JR稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科医師の阿部です。

6月末から信じられない暑さが続いています。
熱中症などの危険から身を守るため、暑さ対策は必須ですね。

さて今回はTCHについてお話しします。
みなさんTCHという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
TCHとはTooth Contacting Habitの略で和訳すると歯牙接触癖と言います。

みなさん、楽な姿勢をとってみてください。
唇は閉じた状態で歯と歯がくっついているでしょうか?
くっついている人は実は異常な状態です。

通常安静時には唇は閉じた状態で、上下の歯列間に1~3mmの隙間(安静空隙と言います)があるのが正常と言われています。

上下の歯が接触するのは、物をかむ時と飲み込む時、会話する時だけです。その時以外に上下の歯を接触させる癖をTCH(歯牙接触癖)といいます。
通常物をかむ時、飲み込む時、会話する時の歯が接触する時間は1日でせいぜい20分程度と言われています。意外と短い感じがすると思います。
上下の歯の接触と聞くと一般的には「かみしめ」や「食いしばり」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際はぐっと強い力でなく上下の歯が接触する程度の力でも口を閉じる筋肉は働いてしまうのです。


TCHがあると、頬の筋肉(咬筋)頭の筋肉(側頭筋)などの筋痛が起こったり、顎の関節(顎関節)への負担が増え、口が開きにくくなったり、歯や歯周組織の病気(知覚過敏、歯の破折、詰め物被せ物の破折、歯周病の悪化など)につながる可能性があります。
このTCHですが、1人で黙々と作業する時(スマホ、PC等)や緊張した時によく起こると言われています。
一番肝心のTCHを治す方法は、唇を閉じて歯と歯を離すことを意識する、気づくことです。
パソコンや自分の目のつくところに「上下の歯を合わせない」と書いた付箋を貼り、気づいた時に歯を離すように意識するといいと言われています。
また自己暗示療法も効果があると言われています。「楽な姿勢で歯は離す」と自己暗示することにより症状が4割程度軽減するという説もあります。
お口の中の病気は細菌による歯周病や虫歯と力による問題がほとんどです。細菌は歯ブラシで、力のコントロールはTCHの意識やナイトガード(マウスピース)で守っていきましょう。虫歯が全くないのに力の問題だけで歯を失ってしまう患者さんが一定数います。歯科医師をしていてそういう方がくると本当に悲しくなります。
お口にトラブルが起きてからでは遅いです。予防や早期発見につながるためにも、日頃から定期的に検診をおすすめします。
スタッフ一同、ご来院お待ちしております。

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