こんにちは。
JR 稲毛駅前 千葉総合歯科稲毛 矯正歯科・予防ケアクリニック 歯科衛生士の川部です。
今回は、SMTという唾液検査システムについてお話します。
鈴木歯科医院では、歯周内科としてぺリオスコープ(位相差顕微鏡)を用いて、お口の中から採取したプラークで口腔内細菌の有無や種類・活動性を調べ、それぞれの細菌に有効な除菌薬剤や歯磨き粉などでアプローチを行う方法があります。
これに加えて、SMTという唾液検査システムも鈴木歯科医院では取り入れています。
SMTとは、「多項目・短時間唾液検査システム Salivary Multi Test」のことで、3ステップで簡単にお口の健康状態を調べることができる唾液検査です。
SMTでわかる項目は6つ!
【歯の健康に関する項目】
①むし歯菌の数
歯の表面にはペリクルという薄い膜がありますが、むし歯菌が多くなると、糖などをエサにして、その上にバイオフィルムの形成・成熟を手助けしてしまい、むし歯をつくる原因になります。
②酸性度
唾液の酸性度が高いと、口腔環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
③緩衝能
唾液にはむし歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。
☆歯質が溶けはじめるpH(酸・アルカリの度合いを表す数値)を臨界pHといい、エナメル質の臨界pHは5.5。飲食によって5.5以下まで下がったpHを中和して戻してくれる機能が緩衝能です。
【歯茎の健康に関する項目】
④白血球
歯と歯茎の境目(歯周ポケット)で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球数が増加することが知られています。
⑤タンパク質
口腔内の細菌や、歯と歯茎の間にある歯垢(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。
【口腔清掃度に関する項目】
⑥アンモニア
口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になると言われています。
SMTの手順は簡単!
①10秒間、少量の水でお口全体を軽くゆすぎ、紙コップに吐き出す。
〜患者さんにご協力いただくのはこれだけで完了です!〜
②専用の試験紙に①の洗口吐出液をつけ、専用機器で測定。測定時間はわずか5分!
③その場で患者さんに測定結果をお渡しします。
※安定した唾液の状態を調べるために、検査の2時間前までにご飲食・歯磨き・うがいはお済ませ下さい。
正確な検査結果が得られなくなってしまいます。
測定結果シートは、測定した6項目の結果が分かりやすくグラフで表示されていて、患者さんご自身のお口の中の状態を見える化することができます。
むし歯や歯周病のなりやすさは人によって違います。
しっかりと予防に効果のあるセルフケアを実現させてるためには、一人ひとりに合った方法を選ぶ必要があります。
唾液検査の結果をもとに、いまのお口の中の状態について一緒に考え、患者さんのライフスタイルやライフステージを踏まえた上でご自身に合った方法を歯科医師・歯科衛生士からアドバイスさせていただきます!
少しでも気になる方はお気軽にスタッフまでお声がけ下さい!
スタッフ一同皆様のご来院を心よりお待ちしております。